ベットの偏りを利用する“トレンドフォロー型”バカラ戦術

バカラでは、プレイヤーとバンカーの勝敗が偏って続くケースが頻繁に発生します。この偏りを“トレンド”と呼ぶプレイヤーも多く、ベット判断に活かす戦術が「トレンドフォロー型(Trend Follow)」戦略です。期待値そのものを変えることはできませんが、短期的に起きる“偏りの波”を捉え、ベットの根拠として取り入れることで、より安定したプレイが可能になります。本記事では、トレンドフォロー型の理論と実践方法を体系的に解説し、偏りを利用する際の注意点までを詳しくまとめます。

トレンドフォロー型戦略とは何か?

トレンドフォロー型戦術とは、発生している偏り(勝ち側の連続・波)に沿ってベットする戦略です。特定の陣営が連勝している局面ではその陣営に乗り、交互に勝敗が続く局面ならジグザグに合わせたベットを行います。

  • 連勝に乗る(ドラゴンフォロー)
  • ジグザグに合わせる(交互読み)
  • 局所的トレンドを拾う(短期流れフロー)

この戦略は罫線と相性が良く、複数の罫線を使って流れの強さを視覚化できる点が大きな特徴です。

なぜトレンドは発生するのか?

バカラは確率的には「偏りも連勝も必然的に起こるゲーム」です。これは乱数の性質によるもので、サイコロやコイン投げでも同じ現象が生じます。

  • 完全にランダムでも連勝は意外と簡単に起きる
  • ジグザグも偶然の偏りとして頻繁に発生する
  • 大きな偏り(ドラゴン)は数十シュー単位で必ず存在する

つまり“トレンドは生じるもの”であり、予測するものではなく観測して利用するものです。

代表的なトレンドパターンと実践方法

トレンドフォロー戦術は、発生している偏りに合わせてベットを調整する方法です。ここではよく見られるパターン別に実践例をまとめます。

パターン1:長い連勝(ドラゴン)

同じ陣営が縦に伸びていく典型的な偏りパターンです。

  • 戦略:途中から連勝に乗る
  • 判断基準:4連勝以上で注目、5〜7連勝で参入が現実的
  • 注意点:「そろそろ終わる」は根拠にならない

連勝はただの確率的な偏りであり、あえて逆張りする理由はありません。乗る場合はベット額は一定を維持します。

パターン2:交互に続くジグザグ

P→B→P→B…という規則性が続く状態です。

  • 戦略:流れが続く限り交互に合わせてベット
  • 判断基準:3〜4回続いたらジグザグ意識
  • 注意点:崩れるのも早いので過信しない

交互型は連勝よりも短命であるため、ベット額をミニマム寄りにするのが安全です。

パターン3:短期の偏り(ミニトレンド)

例:P→P→B→B のように小刻みな偏りがある場合。

  • 戦略:直近2〜3回のパターンに合わせて短期で参入
  • 判断基準:「短期で同じ動きが複数回」起きているか
  • 注意点:長期持ちはせず“短期の波”と割り切る

これは罫線では“小路”や“蟻路”の軽い偏りとして視覚化されます。

罫線を使ったトレンドの強度確認

トレンドフォローで特に重要なのが「流れの強さ」です。強弱を判断するには、複数の罫線(大路・大眼路・小路・蟻路)が有効です。

  • 複数の罫線が同方向に偏っている→トレンド強い
  • 罫線ごとに方向性がバラバラ→トレンド弱い

これはプロが最も重視するポイントで、罫線を「予測」ではなく「トレンドの強度測定」に使います。

トレンドフォロー戦術のメリット

トレンドを利用するメリットは以下の通りです。

  • 流れを味方にすることで勝率が安定しやすい
  • 罫線との相性が良く、判断がしやすい
  • 感情ではなく“観測してから動く”ためブレにくい

ただし、期待値を劇的に押し上げるわけではないため、資金管理とのセット運用が絶対条件になります。

トレンドフォロー型の注意点とNG行動

偏りを利用する戦術は魅力的ですが、以下のミスは危険です。

  • トレンドが終わった瞬間にベット額を倍増する
  • 「そろそろ逆に来る」という直感で逆張りする
  • トレンドがない局面で無理に賭ける
  • 罫線だけを頼って期待値管理を忘れる

トレンド戦術の本質は「偏りがある時だけ利用する」ことであり、偏りがない時はノーベットを徹底します。

トレンドフォロー型戦術の最適化ポイント

プロが実践する最適化のコツは次の通りです。

  • ベット額は常に一定(固定1〜3%)
  • トレンドの強弱を罫線で確認する
  • 偏りが弱い局面では積極的に休む
  • 連勝の終わりを読まない

トレンドは“利用するものであって予測するものではない”という姿勢が重要です。

まとめ

トレンドフォロー型戦術は、バカラで頻繁に発生する偏りを利用する現実的な戦略です。連勝やジグザグなどの典型的な“波”に乗りつつ、罫線で流れの強度を確認しながらベットを組み立てます。期待値を劇的に上げる戦術ではありませんが、無駄な逆張りを避け、安定感のあるゲーム運びが可能になります。

トレンドは「観測してから乗る」のが鉄則であり、未来予測に頼らないことが何より重要です。資金管理と組み合わせることで、トレンドフォローはバカラ戦略の中でも最も実践的で再現性の高い手法となるでしょう。

著者
ギャンブルを「数字」で斬る攻略分析家
ナカジマ統計堂

大学で統計学を専攻し、卒業後は確率論とゲーム理論の知識を活かしてギャンブルの分析を始める。現在はオンラインギャンブルや海外カジノの戦略研究を行いながら、実践的な「勝率向上術」を研究中。
本サイトでは、「運任せ」ではなく、「数字で考える」ギャンブル戦略を中心に、勝ち負けのロジックやリスク管理法を発信しています。

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